一定の自由域

普段言えないことを放つブログ。

山田くんの演技

ハガレン、観てきました。

今年、演技の仕事はナミヤとハガレンでしたね。

1年で主演を2つもやるって、すごい。

演技のできるジャニーズとして、どんどんいけるところまで行ってほしい。

 

ただ、ちょっと最近、山田くんの演技を見ていて、うん?ってなる時があります。

まず、感情の流れの表現が急になっている気がする。

急に声を荒らげて、怒る演技をするようになってきた。

その理由はきっと二宮先輩。

多分山田くんは嵐の二宮くんを慕っていて、演技をやる上でも多少なりとも参考にしている感じがするんだけど。

二宮くんが怒りを表現するとき、よく急に怒鳴るんですね。

静寂から一気に声を荒らげることで、お客さんの意識は完全に奪われる。そういう観点においては、すごい演技です。

ただ、それを見よう見まねでやっても仕方がない。

お客さんの心をぎゅっとつかんで、脅かしてもいいシーンではそうするのがいいけど、きっと違う時もあるんです。

山田くんはまだまだそれを使う時を見極めきれてない。

ゆっくりと感情の変化を繊細に表現して、お客さんが主人公の複雑な気持ちについていけるような演技をした方がいい時に、そんな演技をしてしまったら逆効果。

このシーンをどう作りたいか、お客さんにどう見てほしいか、そんな監督演出目線を山田くんが持ったら、もっと魅力的な演者になると思います。

 

そしてもうひとつ。

最近の山田くん、役にのまれすぎじゃない??

演技って、役に入り込めば良いってものではないし、かといって、役を客観的に見て、技だけで演技したら、心うたれる演技はできないです。

その境目。入り込みすぎず、客観的に演じすぎず。

そこを狙っていってほしい。

役にのまれすぎて、自分に酔ってしまうほど、お客さんがさめることはない。そんなことをしたら、作品自体も破綻してしまう。

このままだったら、そういう演技をしかねないなと、不安に思ってしまう今日この頃。

1度、派手なお芝居じゃなくて、繊細な心情が複雑に絡み合うしっとりとした映画に参加してほしいな。

山田さん、昔は繊細な演技よくやって、すごい表現が上手かったんだから!今だって、大きな感情表現がいる作品が続いてるだけで、できなくなったわけじゃないと信じてるから!笑

 

アカデミー賞新人賞受賞アイドル山田涼介のますますの躍進を祈っております。